【体験談】夢の国前日に彼女と布団争奪戦をした時の話

彼女と布団争奪戦した話

こんにちは、平和な恋愛好き、はたけです。

今回は、「彼女とした布団争奪戦」の話をしていこうと思います。

くだらない話なので、時間がない人は、ここから先は読まなないでください笑

これは、ゴールデンウィークに彼女とディズニーホテルに前泊した時の話です。

目次

彼女と夢の国前泊はめちゃくちゃ楽しかった

彼女は社会人3年目だが、ディズニーランドには一回も行ったことがないという、今どきにしては希少系女子であった。

ということもあり、ディズニーに行くことが決定した時点で我々のテンションはHigh。

さらに、せっかくのディズニーだから前日にディズニーホテルに泊まることで、ディズニーに全体力を注ぐことにしたわけである。

舞浜に到着し、はやる足を彼女に悟られないようにしながらホテルに到着。

チェックインした後は、修学旅行に来た中学生の如く、ホテル内を一階から順番に見て回った。

ブライダル系のフロアにいる時の、彼女の少し顔がきらめくのを横目に見た時は、心が躍った。

夜は、ホテルの中にあるサンドイッチ屋にデリバリーを頼んで、かすかに聞こえるエレクトリカルパレードをBGMにしながらリラックスした時間は心地よかった。

そして、お風呂にも入り、テンションが急に切れたかのように眠りについた。

控えめに言って最高の前泊であった。

そう、夜中のあの出来事が起こるまでは。

寒さで目が覚め、隣の彼女を見た

心地よい疲労と、少しばかりの枕の違和感を抱きつつ眠りについた私。

夜中に目が覚めた。

時間はわからなかったが、起きた理由はわかった。

寒い。

布団がない。

目を閉じながら、体の上にあるはずの布団をゴソゴソと探す。

やはり、ない。

目を開けてしまうと、目が覚めてしまい、また寝つくのに時間がかかる。

そう思いながらも、風邪を引いてディズニー当日に全力を出せないようでは彼氏失格である。

そう自分に言い聞かせて、目を開け、布団の存在を探した。

あった。

私がかけていた布団は、彼女の上で完璧な状態を保ったまま存在していた。

その布団に包まれている彼女の顔は、白雪姫の如く健やかで、オーロラ姫の如くスヤスヤしていた。

ちなみに私はオーロラ姫が出ている「眠れる森の美女」を見たことがない。

「眠れる森の美女」と書いていて思ったのだが、

作品の中において、眠れる森というものが出てくるのであろうか?

もし、美女が眠っている状態であるならば、森の眠れる美女の方が文章的にはいいのではないか。

と、そんなくだらないことを思ったはずもなく、

はて、どうしようかと考えていた。

彼女との布団争奪戦がはじまった

このままでは風邪を引いてしまう。

彼女を起こさぬように、布団を奪回しなくてはならない。

かくして、私の布団奪還作戦がはじまったわけである。

まず前提として、心に刻んだのは、

彼女を起こしてはいけない。

ということである。

起こしてしまうと、彼女の安眠を妨げるだけでなく、彼女を起こすという非紳士的な行為をディズニーの前日に行ったというレッテルを貼られかねない。

なので、私は布団の端を指でつまみ、少しずつこちらに引き寄せた。

彼女の健やかなる顔を観察しつつ、表情筋が1ミリでも動いたら布団を引き寄せるのをやめる。

そう繰り返すことで、布団の4分の1ほどの面積が私のほうに戻ってきた。

ここで、ある事実に気がついてしまった。

私がつかんでいる布団の反対側の端が彼女に下敷きになっていることを。

自らを布団に近づくことで彼女から布団を手に入れる

こうなると、もう布団を引き寄せるのには限界がある。

私の体は3分の1ほどだけ布団に覆われている。

このままでは3分の2は風邪を引いてしまう。

せめて4分の3は布団で覆われて、休まないとディズニーは満喫できない。

そう考えた私は、布団に自ら近づくことにした。

ただ、ベッドを揺らしてしまうと、彼女を起こしかねない。

彼女を起こしてしまうと、安眠を妨げるだけではなく、以下略。

ほんの少しずつ、少しずつ、彼女側に近づく。

サイゼリヤの間違い探しの答えになってもおかしくないくらいの、わずかな移動だったかもしれない。

しかし、私にとっては、大航海時代のコロンブスの如く大移動をおこなった気がしていた。

彼女の寝息が聞こえる範囲に来た。

息が頬に当たる。

くすぐったい。

くすぐったいことで、笑えてくる。

笑えてくることが面白くなって、にやけてしまう。

にやけた自分が気持ち悪くなって冷静になった。

ベッドの上で、そんな忙しいやり取りを一人で行った結果として、なんとか布団の下に体を潜り込ませることができたのである。

布団に入れたのに予想だにしていないピンチ

これで風邪も引かず、安眠できる。

そう思った私であったが、予想していなかった気持ちが込み上げてきた。

トイレに行きたい。

これは人間の生理現象であるため、我慢はNGだ。

これまでの争奪戦をゼロに戻すことは承知で、私はベッドから出た。

ベッドから戻ると、

布団の両端が彼女の下敷きになっていた。

私は、一瞬の絶望を感じたが、彼女が暖かそうに寝ているのを見て、微笑んだ。

トイレの横に冷暖房があった。

「これで、寒い思いをせずに寝れるじゃん」

そう小さく呟いた私は、暖房のボタンを押しかけた。

いや、待てよ。

これで暖房をつけてしまうと、彼女が今度は暑くなってしまう。

暑くなって汗をかいて、それが冷えて風邪を引く。

そうなってしまったら、悪いのは私だ。

そんなことは、平和主義者として許されない。

そう思った私は、暖房のボタンは押さず、のっそりとベッドに横になった。

その瞬間!

わずかに、ベッドの揺れを感じ取ったのか、彼女が私と反対の側に寝返りを打った。

片側のベッドの端が解放される。

その隙を私は見逃さなかった。

すかさず、彼女との間合いを詰め、布団の下に潜り込む。

彼女は起きていない。

作戦成功だ。

そう思って、やっと眠りについたのである。

あぁ。幸せだ。

寒さで目が覚めた

次の日は彼女と眠気が飛ぶほど楽しめた

次の日、目を覚ますと、支度をしている彼女が目に入った。

夜中に熾烈な布団争奪戦があったことを知らない彼女は、ケロッとした表情で、

「おはよう。よく眠れた?」

そう聞いてきた。

私は、

「うん、よく眠れたよ」

そう、あくびを我慢しながら答えた。

その後の、ディズニーは思いっきり楽しめたのは言うまでもない。

ここまで読んでいただいた方は気がついたかもしれないが、

この話は、布団争奪戦ではない。

私が一人で奮闘していただけである。

なので、あらためてこの話にタイトルをつけたいと思う。

「夢の国前日に一方的に布団奪回しようとモジモジしていた男の話」と。

【終わりに】夢の国前日に一方的に布団奪回しようとモジモジしていた男の話

ここまで、読んでいただきましたありがとうございました。

無駄なお時間を消費させてしまったので、せめて今日はゆっくり暖かい布団の中で寝られることを願います。

一応普段は、真面目な記事も書いていますので、もしよかったら参考にしてみてください。

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