本記事では、次のような疑問を解消します。
- もう一度英語を学びたいんだけど、続けるコツは?
- 語学が身につかないんだけど、どうしたらいい?
- 結局語学ってセンスじゃないの?
今回は語学学習をする際に覚えておくべきことを紹介します。

実際に、私が英語と韓国語を身につけるまでに意識していたことです。
英語はこの方法をベースに勉強を続け、TOEIC970を取得しました。
すでに学び始めている人も、これから新しく勉強をする人も参考にしてみてください。
では、さっそくまいりましょう。
語学を学ぶ際に楽しむことを忘れない
まず一つ目は、「楽しむこと」を忘れない、ということです。
正直これがすべてです。
これさえ覚えていただければ、他は忘れても構いません。
皆さんは、語学勉強に挫折したことはありますか?
私は何回もあります。英語だけでも何回も挫折しました。
そして、毎回挫折する原因が、「楽しくなくなる」からでした。
最初は、洋画を見て、洋楽を聞いて、順調だと思うんですが、英文法をやっているとつまらなくなってきます。
ふと英会話をしてみると、全然会話ができません。
結果として、楽しかったはずの英語がつまらなくなってしまい、勉強を辞めてしまいました。
語学学習においては、「しゃべれないこと」が負けではなくて、「楽しめなくなる」ことが負けです。
逆に言うと、中々しゃべれなくても、楽しみながら勉強を続けている限り、絶対身につきます。
私もこれに気が付いてからは、英文法の勉強も「あ、なんかつまらないかもな」と思ったら、しばらく英文法の本を本棚の奥に追いやりました。
つまらなくなりそうになったら、とことん自分の好きなジャンルに浸ってください。
本当に何でもいいんです。楽しさを失わない限り。
語学のネイティブになれないことを認める
これも私が経験したことです。
洋画なんかを見ていると、英語を話している人がどうしてもかっこよく見え、「こうなりたい!」と思います。
そして「こうなりたい!」が強くなりすぎて「こうならなきゃダメなんだ!」と勝手に理想像にしてしまいます。
もし、学ぼうとしている言語が自分の第一言語でない限り、ネイティブになることはできません。
もちろん、幼いころに二言語以上の言葉に囲まれていたりしたら別ですが。



まずは、極端な理想は捨ててみてください。
ネイティブじゃなくてもコミュニケーションは十分に取れますし、必死に話せば伝わります。
プライドを高く持ちすぎて、発音も文法もうまくなってからじゃないと話さない、というのは避けましょう。
独学で英語が使えるようになるコツをまとめましたので、以下の記事も参考にしてみてください。


語学の目標を明確にしすぎない
これは先ほどのポイントと多少被りますが、語学学習においては「目標を明確にしすぎない」でください。
「いや、よく目標は明確にした方がいいって聞くけど?」と思われるかもしれません。
私もそう思っていました。
しかし、結果として目標を明確にしすぎない方が、語学が身につきました。
目標を明確にしすぎてはいけない理由は、大きく次の二つです。
・自信がわいてこないから
他のゴールに気が付かなくなる
これはどういうことか、例を使って説明します。
例えば「外国人と対等に話せるくらいのビジネス英語を身につけて海外出張をする」という目標を掲げたとします。
必死に勉強をし、英会話コミュニティにも顔を出したりして、ある程度の英語を身につけました。
いざ、英語を使った会議に出ると、いつものように話せません。
勉強していたし、普段は結構話せていたのに、会議では話せない自分が嫌になってきてしまいました。
これが他のゴールに気が付かなくなっている状態です。
実は、もうすでに「英語を話す」という一つのゴールにはたどりついているんです。
英語を身につける=「外国人と対等に」「ビジネス英語」「海外出張」という具体的なゴールにこだわりすぎているため、ある程度話せる英語を、「話せない」としてしまっているんです。
山頂が二つある山に登って、自分の中ではAという山頂に登らないと登頂したことにならないと思っています。
でも実はもうすでに、Bという山頂にたどりついているかもしれません。
ゆっくりと周りを見渡せば、同じ景色が広がっているんです。
自信がわいてこないから
これも先ほどの例の続きです。
ビジネスで英語が出てこない=英語が話せない、となってしまった瞬間に、自分の中から自信が蒸発していきます。
せっかく頑張って、そこそこ英語を身につけたのに、目標が具体的すぎるせいで勉強に対するやる気がなくなってしまうんです。
そこで目標を「もっとなんとなく」で立ててみたらどうでしょうか。
「外国人とまあまあコミュニケーションが取れるようになり、ビジネスでも使えて、海外いけたらラッキー」くらいでどうでしょうか。
語学を学んでいるという頭のよさを自覚する
皆さん、自分が頭がいいということを自覚してください。
「いやいや、自分は頭が悪いから語学が身につかないんだ」と思われるかもしれません。
そんなことありません。
語学を身につけようとしている時点で、他の人より頭一つ抜けているんです。
普通に生活していれば、他の言語は覚える必要はありません。
第一言語以外を身につけるということは、自分の頭の中にもう一つ脳みそを加えるようなものです。
相当労力がいると思います。
世の中に、数多くある楽しい趣味の中で、「言葉を学ぶ」という趣味を選んでいること自体「頭のいい」証拠なんです。
「韓国ドラマの影響で、韓国語を学び始めた」や「ラテン音楽が好きだから、スペイン語を学びたい」というのは最高じゃないですか。
韓国語を知らなくてもドラマは楽しめるのに。そしてスペイン語を話せなくてもラテン音楽には乗れるのにも関わらず、語学をやろうとしている人は、十分に頭のいい人です。
そして、頭のいい人は語学を身につけられます。
勉強を始めた動機と楽しむことを忘れなければ、です。
得意を伸ばし、苦手を捨てる
これまで、語学学習の際の心がけ的な部分を紹介してきましたが、最後は多少技術的な面を紹介します。
語学には基本的に四技能あります。
話す、聞く、読む、書く、です。
「語学を身につけた状態」というのは人それぞれですが、だいたいその四技能を使える状態だと思います。
もし、何かしらの言語を習得したいのなら、是非、自分の得意な部分を伸ばしてください。
苦手な分野は避けるべきです。
「いやいや、苦手を克服しないとダメでしょ」という考え方も、もちろんあります。
でも私個人的には、その考えは合いませんでした。
なぜなら、苦手の克服は楽しくないからです。
「楽しむことを忘れない」というルールに反するからです。
「じゃあ一生身につかないじゃないか」とツッコまれそうですが、実はそうでもないんです。
私は、実際に苦手の克服をしようとしたパターンと得意を伸ばそうとしたパターンを経験しました。
その二つのパターンの違いはこのようになりました。
どちらもリーディングが苦手で、リスニングが得意な場合です。
苦手の克服パターン
①好きなリスニングをやる
②苦手を克服するために嫌いなリーディングをやる
③楽しさを忘れないためにリスニングをする
④嫌々リーディングの勉強をする
⑤リスニングをするが、リーディングもしなきゃいけないという思考になる
⑥勉強自体が嫌になってくる
⑦勉強をやめてしまう
得意を伸ばすパターン
①好きなリスニングをやる
②リーディングは苦手だけど、楽しくないからやらない
③ひたすらリスニングをやる
④リスニングの能力がグングン伸びる
⑤リスニングから英語の表現や文法を学ぶ
⑥それらの知識がリーディングにも活きてくる
⑦リーディングにも自信がつく
⑧勉強が続く
どうでしょうか。
もちろん、「試験があって、苦手も克服しないと」という場合は仕方ありません。
ただ、語学を身につけることを目標にしている場合は、是非自分の得意をグーンと伸ばしてみてください。
苦手で楽しくないことはやらなくていいです。
楽しく続けていれば、いつか必ず結果がついてきます。
語学勉強を始める時に意識すること【まとめ】
これまで、語学を学習する際に覚えておくべきことを紹介してきました。
まとめると、次のようになります。
1.楽しむことを忘れない
2.ネイティブになれないことを認める
3.目標を明確にしすぎない
4.頭のよさを自覚する
5.得意を伸ばし、苦手を捨てる
勉強に必要なテクニック的なものではないですが、語学を勉強する際にはぜひ、意識してみてください。
最後にもう一点だけ、言葉を勉強する際に覚えておいてもらいたいことを紹介します。それは、
語学に正解はないし、身についたという定義もない
ということです。
数学とは違い、語学には正解がありません。こうすれば正しい答えが導き出せる、というような公式もありません。
自分がいいと思う方法が公式になり、正解になります。
そして、語学が身についたという定義もありません。
フランス語で3つの単語しか話せない人でも、その人が「身についた」と言えば、身についているのが語学です。
1万語話せる人でも「身についていない」と思えば、それは身についていません。定義がないんです。
正解も定義もないからこそ、語学はみんなにとって平等に楽しくなるんです。
是非、自分の中だけの語学を楽しく学んじゃってください。
読んでいただきまして、ありがとうございました。
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